モノマチ再始動

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台東区の地元有志による自主運営組織「台東モノづくりのマチづくり協会」(吉田昌充会長)は、5月27日(金)・28日(土)・29日(日)の3日間、台東区南部エリア一帯での街歩きイベント「モノマチ」を開催します。

台東区は、江戸時代から手工業や製造業、それらの生産や流通を担う問屋・卸売業が集積する産業都市でした。現在もその歴史は受け継がれ、印刷や文具、財布・バッグ等の革製品、ジュエリー・アクセサリーなど多様な業種がいまも商いを営んでいます。とりわけこうした業種のメーカーだけでなく、中間加工の職人、資材パーツの材料問屋など関連業者が近隣に集結している台東区南部は、<モノづくりの街>そのものといっていいでしょう。

しかしながら、そのモノづくりの街や地域産業は、以前から経営者の高齢化・後継者難といった深刻な問題を抱えています。企業の数も年々減少し、地域全体の活力が低下してきていることは明らかです。

そんな中、東日本大震災が発生した2011年の秋に第1回の街歩きのイベント「モノマチ」が開催されました。台東区南部エリアのモノづくり関連企業が参加して、モノづくりの楽しさを発信し、このエリアの魅力を知ってもらうためのイベントです。

東日本大震災発生後、モノづくりに携わる会社、組織、個人は大きな打撃を受けました。そもそも内在している問題が多数あるのに、これからやっていけるのか。復活の日は来るのか。モノづくりは再生できるのか。そんな不安を払拭し、モノづくりの魅力を今こそ積極的に発信し、未来を自分たちの手で作っていこうという想いから生まれたのが「モノマチ」です。

2011年〜2019年まで継続的に開催され、普段は会えない地元の職人やデザイナーとの交流の場や参加店が協力してモノづくりを体験できるワークショップ、異業種のモノづくり企業やクリエイターがタッグを組むコラボ企画など、多彩な取り組みを行ってきました。2014年には、地域産業と地元生活者の交流・共生を目的に台東モノづくりのマチづくり協会も発足しています。

おかげさまで回を重ねて、「モノマチ」は多くの人たちに愛されるイベントに成長しました。2019年開催時の参加店数は190店、3日間の動員数は延べ13万人に達しています。と同時に若手の職人が増え、この地にアトリエを構えるクリエイター、ショップ、新規事業に踏み出すモノづくり企業も着実に増えてきました。「モノづくりの街」としての認知度、活力は間違いなく向上しています。

しかしながら、コロナ禍により「モノマチ」は2020年、2021年と2年続けて開催中止を余儀なくされました。2020年は新しい試みとしてオンラインイベントを行いましたが、従前のような町の賑わいが感じられず、「モノマチ」の愛好者も参加店もリアル開催を待ち望んでいました。

 

この状況は、東日本大震災が発生した後に「モノマチ」を立ち上げた2011年当時とよく似ています。リアルでの出会い、交流、体験の機会がなくなり、社会全体が閉塞感に満ち、多くのモノづくり企業や組織、職人たちが明日をもしれぬ不安を抱えています。

だからこそ、台東モノづくりのマチづくり協会はこの2022年5月に「モノマチ」を開催いたします。東日本大震災の後、能動的に立ち上がってモノづくりの魅力を発信したように、コロナ禍のいまだからこそリアルの「モノマチ」を復活させます。

すでに約100店舗の参加が決定しました。参加店の思いは同じです。「いまこそ、モノづくりに触れ、人とのつながりを感じてほしい」「モノづくりの魅力や楽しさを五感で体験してほしい」。いままで以上にモノづくりの魅力に触れてもらえるイベントを企画・実行し、感染対策を十分に行った上でおもてなしをいたします。

ぜひ、2022年の「モノマチ」にご期待ください。

【イベント概要】

主催:台東モノづくりのマチづくり協会(地元有志による自主運営組織)
開催日:2022年5月27日(金)・28日(土)・29日(日)
場所:東京都台東区南部、御徒町〜蔵前〜浅草橋にかけての2km四方のエリア
※新型コロナウィルスの感染状況によっては、開催日が変更になる場合があります。

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